五月の頭ごろに仕立てに出していた鯨の打掛が仕立て上がり、今日完成品を見ることができました。
題名は「碧瀛・銀華鯨鯢(へきえい・ぎんかけいげい)」
琳派400年に際しての打掛で、若冲の作品や浮世絵に鯨は描かれていたところからモチーフを得ました。
海中の海流を光琳水などで描きました。
鯨は知能が高い生物であると同時に、日本では古くは神格化されて、信仰の対象にもなっていました。
漁業の神である「恵比寿」と同一視され、古くから日本では鯨類を「エビス」と呼称していた。知られていないがおめでたいものとしても日本では大事にされていたのです。
それと、以前作った「翡翠鬘」の引き振袖も完成したものを衣桁にかけていただいたので、一緒にアップします。